2月30日があるってホント?
2月30日って聞いたことありますか?
多分ないですよね?
日本で採用されているグレゴリオ暦では存在しません。
では、他の暦ではあるのでしょうか?
実はありますので、見てみましょうね。
2月30日とは?
まず、押さえておきたい事は、世界一般的には、月は
もともと数字ではなく、名称にしている暦がほとんどですね。
2月にしても、英語だと「February」ですよね。
日本も以前の暦では2月は「如月(きさらぎ)」と
呼んでいました。
古代からの流れで名称を用いるのが、一般的のようです。
ただし、インターネット等、日付を数字だけで表す場合も
ありますので、もちろん、世界的に使われてはいるのですけどね。
さて、2月30日についてですね。
ユリウス暦の影響を受けていない太陽暦があります。
要は暦によって、毎月の日数が異なるわけです。
例えば、イラン暦では年の前半に31日をまとめているため、
2月は31日まであります。
また、太陰暦では、月の日数が29日か30日なので、、
2月が30日までありうるわけですね。
一時的に2月30日を作った国もある?
基本的にユリウス暦からグレゴリオ暦に改変する際に、
一般的には日付をとばすわけですね。
(例)1582年10月4日 (木) の翌日を1582年10月15日 (金) として
います。
暦変更自体は国によって時期はバラバラになっているのですが、
このような感じで強引に日付をとばしてしまいます(笑)。
しかし、別の方法で暦を変更した国があったのです!
それがスウェーデン暦というものです。
当時、スウェーデンは、うるう年を間引いて少しずつグレゴリオ暦と同じ日付に近づけようと計画しました。
具体的には、ユリウス暦ではうるう年の1700年を平年にして、次の1704年、1708年と、1740年まで40年間に渡ってすべての閏年を平年にして、ちょうどグレゴリオ暦と同じ日付にしようとしました。
つまり、うるう年をなくして、長い時間をかけて日付をあわせる調整ですね。
ですが、1704年、1708年は計画に反して閏年となってしまいました。
この結果、スウェーデンの暦は、世界中どこの国とも日付がかみ合わず、大変に不便でしたので、1712年に、とりあえず日付をユリウス暦と同じに戻すため、2月に2日の閏日が挿入されました。
つまり、この年の2月は30日まであったということです。
結局、スウェーデンのグレゴリオ暦への改暦は、1753年に行われました。。。
まとめ
日本では現在2月30日はありません。
まったくもって、一般的ではありませんね。
ちなみに一度も世界で公式に採用されたことのない世界暦というものが
あります。
こちらの暦は2月が30日まであります。
毎年、必ず日付と曜日が一致するメリットもあるのですけどね。
うるう年限定の2月29日については、下記のページをご覧ください。
うるう年については下記のページをご覧ください。